
犬のワクチネーション
生まれたばかりの子犬には、母犬からもらった免疫が存在するため、いろいろな病気に対する抵抗力があります。しかし、この免疫は短い間だけのものです。そのため、母犬からの免疫がなくなる頃に、ワクチン接種を行い、伝染病に対する免疫をつくってあげる必要があります。ワクチン接種の時期としては、まず1回目をおおよそ生後2ヶ月頃に行い、その1ヶ月後に2回目を行いますが、個体差があるため18〜20週令までに数回必要な場合もあります。その後は毎年1回の追加接種を忘れずに行います。
ジステンバー
とても感染力が強く、病犬から直接的、または食器などを通して間接的に感染します。
発熱、咳、下痢、神経症状などさまざまな症状が現れ、死亡率も高い病気です。治っても後遺症にしばしば悩まされます。
アデノウイルス感染症(2型)
犬アデノウイルスにはT型とU型の2種類があります。
T型は子犬の突然死や発熱、下痢、嘔吐、肝臓の痛みや、角膜の白濁などの症状を示す犬伝染性肝炎を起こします。
U型は肺炎や扁桃腺炎などの呼吸器病(kennel cough)を起こします。
パルボウイルス感染症
大変強いウイルスで、普通の消毒では効かず、6〜7ヶ月も生き延びます。
子犬が突然死する心筋型と激しい下痢や嘔吐を特徴とする腸炎型があります。
犬パラインフルエンザウイルス感染症
アデノウイルスやマイコプラズマなどいろいろな病原体と混合感染してkennel coughと呼ばれる呼吸器病を起こします。肺炎や気管支炎を起こし、激しい咳を特徴とします。伝染力が強く、空気感染もします。
レプトスピラ病
病犬だけでなく、ネズミの尿からも感染します。
発熱、嘔吐、下痢、腎炎などを起こし死亡することもあります。
人にも感染する人畜共通伝染病です。
これらの伝染病を混合ワクチンで予防することができます。
愛犬をこのような怖い伝染病から守るためにワクチン接種は必ず行いましょう。
※接種プログラムに関しては、年齢、環境、栄養状態により異なるのでかかりつけの先生と相談のうえ決めて下さい。
狂犬病ウイルス
唾液中のウイルスが咬傷などにより、傷口から侵入し感染する。
食欲不振、多量の流涎、激しい興奮症状。症状発見後3〜4日で死亡する。人畜共通伝染病。現在日本での発症はないが、狂犬病予防法により、年1回の注射が義務づけられている。